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さくらの介護士人生③~訪問介護で介護業界の闇を見て介護職を辞めた話~

今回は、3度目の職場である、在宅支援の訪問介護部に異動してからの内容になっています。

意外と知られていない、「訪問ヘルパー」の仕事内容についても詳しくお話しますので、

訪問介護を知らなかった方

訪問介護の仕事内容を知りたい方

にぴったりの内容になっておりますので、最後までお読みください。

訪問ヘルパーとして働く

仕事内容

「支援が作業になってしまう」と思い悩んだ末に、3年在籍していたデイサービスから在宅支援に異動し、訪問ヘルパーとして働くことになりました。

訪問介護の部署には、管理者・サービス提供責任者・社員のヘルパー・パートのヘルパー・登録ヘルパーが所属していて、契約によってそれぞれ働く時間や、使用する車もバラバラで活動していました。基本社員は社用車で、ご利用者様を訪問します。

勤務時間・シフト

異動したての頃は、早番も遅番もありませんでした、あったら、夫に反対され、異動しなかったと思います。途中から、方針が変わり、次の様な勤務体制に変わりました。

  • 早番:7:30~16:00
  • 日勤:8:30~17:00(7:30~18:30という事が多かった)
  • 遅番:12:30~21:00(1か月10回程度)

夜勤がないから、「楽なんじゃない?」と思いますよね。ところが、これに加えて、日勤の時間帯には、朝と夕方に1件ずつサービスに行くことが日常的にありましたので、実働時間は、結構長いのです。

加えて、遅番の翌日に早番も入るようになりました。

それから、自分がお休みの日でも、

「○○さんが急に休みになったので、1件だけ出て頂きたい!」という連絡が、3か月に1回位あって、時間外手当てはつくものの、体力的にも、精神的にも、疲れていきました。

訪問について

基本は、社用車でご利用者様のご自宅に伺い、決まっているサービスをします。サービスはたいがい1時間で終わり、次のご利用者様のお宅へ移動するという形になります。

ですが、朝早い7時30分開始のサービスのある時は、「直行」と言って職員の自宅から自家用車で直接ご利用者様のお宅に伺うこともあります。その後会社に行き、社用車に乗り換えて、またサービスに伺うという流れになります。

逆に、夕方のサービスでサービス終了時間が就業時間を超える場合は、「直帰」といって自家用車で訪問してそのまま帰宅するということもありました。

この体制は時間の短縮にもなり、ありがたく利用させて頂いていました。

異動したばかりで新人の頃は、「同行」と言って先輩の方に付いて一緒に伺い、ご利用者様に紹介して頂き、仕事内容を聞きながら、同じサービスが出来るように習います。掃除器具・調理器具の使い方も、その家のルールに従います。

次のサービス時に、一人でしっかりサービス出来るように、先輩に確認して頂きながら、実践します。その時OKが出れば次回から一人で伺うことが出来ます。

サービスが終わったら、タブレットにその方サービス内容、身体状況など報告入力します。特別な変化や要望があれば、管理者や家族、ケアマネージャーに連絡をします。

  • 「訪問介護」は、ご利用者様の気持ちに1番寄り添える支援です。時間の中で行うことは決まっていて、時間に追われ、「支援」が「作業」になることはまずありません。「自立支援」を促し「出来ることを奪わないように支援する」のが、訪問介護の良いところです
  • 「ご利用者様が自分の慣れ親しんだ自宅で最期まで自分を尊重して生きることが出来る」というのは人間にとって、1番の望みなのかと思います。それを、実現させることが出来る「訪問介護」は介護職の中でも、1番魅力のある支援だと知ることが出来ました

管理者と、社員のヘルパーは事務仕事があるため、事務所にいる時間がありますが、その他のヘルパーは、ほとんど現場に出ています。

私のいた事業所では、シフトが1か月に2回出るので、1か月に2回開かれる、カンファレンスの時に集まり会っていました。その他は、メールやライン、電話で、連絡を取り合っていました。

サービス提供責任者の仕事

それから、サービス提供責任者になると、サービス開始時に開かれる担当者会議に出席したり、ご利用者様との契約を交わす業務があります。サービス開始時までに、ケアマネージャーの作った計画書に基づいたサービスを、ご利用者様に確認しながら、組み立て、初回のサービス時に、実際に伺いサービスを行います。

介護の職員とはいえ、他人が自分の家に入ることを戸惑われる方も中にはいらっしゃいますので、慣れるまで最初のうちは、同じ職員が伺うことになります。

そして、1か月位で、他のヘルパーさんが少しずつ介入出来るようにしていきます。

事務仕事

毎日の事務仕事は、

  • 翌日のご利用者様をピックアップし、変更がないかなど確認する
  • ヘルパーさんの割当て状況の確認(シフト確認)
  • サービス担当者会議の有無
  • PCの入力

などになります。

また、その月の最終日は、締めの事務作業(その月の利用状況・金額などの確認)・ケアマネージャーへの月末報告・翌月の利用確認などが加わります。

 

介護職に向いていないかも・・・

介護保険の闇が見えてしまった

「訪問介護」は、「困っているから支援する」というものではありません。

ケアマネージャーが作る、「居宅サービス計画書」に基づき、「訪問介護計画」が作られ、支援が開始されます。困っているからといって、支援内容に入っていないことを、自分の判断で勝手に行うことは、禁止事項です。もし、サービスを続けてどうしても必要なら、ケアマネジャーに報告し、改めて担当者会議を開いてから、追加されることになっています。

訪問ヘルパーとして慣れてきた2年目に入ったころ、徐々に「私は、介護職に向いていない。福祉の考えについていけない」と思うようになっていきました。

「税金のむだ遣いではないか?」と感じる場合もあるのです。

この方には、もうサービスが必要ないのではないか?

毎日訪問しているけど、週3回位にしても良いのではないか?

と思える方にも遭遇します。

介護保険を使ってご利用者様は、支援を受けます。本人負担は、1割で9割は税金です。ですので、気軽に使い続けるケースも実際はあるのです。

そのご利用者様が最初に利用したきっかけは、「骨折」「手術」で退院直後は必要があったものの、療養生活後、経過が良く、必要がなくなってきても介護保険が更新出来てしまうことがあります。

1度介護保険を使い始めると、亡くなるまで何らかの理由で使い続けるという、「税金のむだ」と思えることが、見えてきたのです。

そうすると、私は、「お断りすればいいのに」とモヤモヤしてしまうのです。ですが、施設としては、「利益」になりますし、「楽で簡単なご利用者様はいた方がありがたい」ので、「余計なことは言わない」でサービスは継続されていきました。

認定調査員が「必要」という判断をすれば、支援は継続されていくのです。訪問介護を利用される方は、基本お一人暮らしです。実際にヘルパーが来なくなると不安や寂しさを感じたり、見捨てられたと感じてしまうそうです。

ですので、「更新」の際の「認定調査」でわざと「状態が悪いように見せる」ということは残念ですが行われています。

要介護から要支援に変更になった方はおられましたが、要支援状態から「介護保険不要」となる方は、私が在籍していた間は、おられませんでした。

「利益のため」が見えてきて、やる気が失われた

頑張りすぎている職員が多い

私は、異動する前に趣味のサークルに入っていたのですが、ヘルパーさんの急な休みがあった時に休日出勤をしたり、ご利用者様に合わせた度重なるにシフトの変更などで、そのサークルを休むことが増えていきました。

そして、結局サークルを続けることが出来ず、辞めることにしました。

また、歯医者さんや美容院の予約もキャンセルすることがあり、プライベートの時間を確保することが難しくなって行きました。

「歯医者があるから断ればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。

ですが、他の職員はみんな、休日出勤があっても、「それでもOK!」「お互い様だから」「ご利用者様には、私達しかいない」と、快く、引き受けるのです。

なので、入ったばかりの私が、断れるわけがありません。次第に少しずつ生理の周期が遅れ始め、50日位あくようになってしまいました。

労働時間が長くて、休日出勤もあり、体調に変化が表れはじめた

有休休暇が期限切れで失効

また、施設の「地域に貢献する」という考えで、「在宅事業に今以上に力を入れる」ということになりました。そして、職員を大量採用。

そのことにより、ご利用者様を増やし、利益を上げなくてはならなくなりました。それに従い、事務作業があるにも関わらず、サービスに出る件数が多くなりました。登録ヘルパーの急な休みにも対応できるくらい余裕のあった、体制が崩れ、残業が増え、休日出勤が増えました。

そして、ついに貯まった有休が期限切れで失効してしまう事態となりました。

総務に確認しましたが、このまま取れないと、「失効」とのこと。

直属の上司に、このことを伝え、「有休」を使いたいと、伝えましたが、「みんな、取れていないから」と、なかなか、承諾がもらえず、使えたとしても、周りの職員が使えない中で「自分だけ使う」という状態です。

でも、「有給休暇」は、労働者の権利です。無理に取るとなると、「急病」「急用」という手段しかありません。でも、それはかなり迷惑です。さすがに、人に迷惑をかけてまで、取ろうとは思えません。

さくら
さくら

でも、有休がなくなってしまうのは、辛すぎる。。。

今まで自分の趣味をやめてまで、仕事してきたのに。。。

ということで、私はどんどん「やる気」失っていきました。

ご利用者様に「けがや不快な思いをさせない最低限の支援」しか出来なくなって行きました。「これを続けていたらいつか、事故を起こしてしまう」と思い、「辞めよう」と決意したのです。

「有休休暇が失効する」ことに、ショックを受け退職を決意する。

現在は法律で社員に有給休暇を取らせないと、企業に罰則が与えられるようになっていますので、改善されてきたようです

転職?退職?

転職することも考えましたが、「介護保険制度」自体にも、納得出来なくなっていたことと、「少しゆっくりしたら?」という夫の言葉で、

転職ではなく、退職することに。

その当時私は、「お休みが取れない・自分の時間が欲しい」と思い、結果的に退職しました。その時、私には、

「介護職の適正は無い」

「福祉に携わる人間ではない」

とさえ思っていました。

介護業界で長く働いておられる方は、「休みが取れないのは仕方ない。」と納得しておられます。

ですが、「私はお休みが欲しい」と思っているので、「介護業界」には向いていないんだなと思ったのです。

当時は気付いていませんでしたが、今思えば、私がいた職場は典型的な、「ブラック施設」でした(笑)

次は、いよいよ介護派遣についてのお話しになります。

さくら
さくら

最後まで、お読み頂きありがとうございました。

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こんにちは。さくらです!!

私は、ユニット型特別養護老人ホーム・デイサービス・訪問介護ヘルパ-の仕事をして、10年近く、介護職として、携わっていました。

ですが、激務のあまり、1度介護業界から離れることに。

その後「自分に合った働き方」を見つけ、「仕事に振り回される事なく」なおかつ、「自分や家族との時間」も手に入れ、充実した生活を送っています。

もしも、あなたが仕事をに振り回され、「もう介護の仕事はしたくない」と思っておられるようであれば、まずは、私のブログを読んで下さい。実は悩みは解決出来るのです。

あなたにとって、大切なこと、大切なものは何ですか?もしも、苦しい日が続いているのであれば、1度リセットされることをおすすめします。

なぜなら、たった1度の人生です。毎日、笑顔でいられることが大切です。自分の生活や働き方を見直してみてはいかがでしょうか?

知らないだけで、意外といろいろな、方法があるものです!

あなたにも、私のように、働きやすい職場を自分で選ぶ方法を知って、自分の時間・家族との時間を犠牲にせず、笑顔が多く、後悔のない人生を送って欲しいと願っています。

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