今回は。介護職の悩みベスト5に入る、「人間関係」の悩みについて、まとめてみましたので、
人間関係でお悩みの方、
対処方法を知りたい方、
悩みを話す相手のいない方、
に、お役に立てる内容になっていますので、是非最後までお読みください。
介護士の「人間関係」の悩みとは?
介護士の人間関係の悩みは、
女性が多い職場であること
看護師と介護士の間に見えない上下関係があること
慢性的な人手不足
が大きく影響されていると思います。
①独特な上下関係での対立
独特な上下関係とは、
女性が多い職場であること、
看護師と介護士の間に見えない上下関係があること
というものです。看護職の間には、医師との関係で上下関係や、正看護師と准看護士との間に上下関係がありますし、また、介護士の間にも、ケアマネージャー、介護福祉士、無資格者との間で、上下関係が存在します。
私の自分が介護士になる前までの、介護士や看護師に対するイメージは、
- 優しい
- いつも笑顔
- 使命感にあふれていて一生懸命
というものでした。とにかく、「良いイメージ」しかありませんでした。なので、業界全体が、離職率が高い理由は、腰痛など「身体的なもの」としか思っていませんでした。
ところが、実際は、上下関係が独特で、職場の雰囲気が重たいのです。
裏の背景:早い人が評価される
介護士同士ではその上下関係は、
- 資格がある
- 仕事が早く出来る
ことが大きく影響されていて、上下関係が決まっているようでした。
また、たいがい、
- ご利用者様に優しい
- 動作や言葉遣いが丁寧
な方は、ご利用者様のペースに合わせて支援を行うので、スピードが遅く、発言権はそれほどありません。いわゆる「その発言権がある人=強い人」に指示され、レクの準備などのサービス残業など損な役回りをさせられるのでした。
全くの「未経験」で入社した方は、最初の3か月は遅くても、文句は言われませんが、3か月後くらいには、「もっと早く!」と急かされるようになっていきます。早く出来ず、嫌みを言われ、それに耐えきれない人は、辞めていくのです。
介護士なってみて初めて知ったのですが、介護士の仕事は意外と「難しい」です。特にオムツ交換は、どんな状態においても、手早く行わなくてはいけません。ですが、それは意外に大変なのです。
正直今でも、早く出来ません。お湯は跳ねるし、便が背中の方に流れてしまっていたり、ティッシュ(在宅介護)が、肌に張り付いたり、場合によっては、着替えも必要です。チューブにも配慮します。(当たり前なんですけどね)
そういう中で、施設で何十人も行うとなると、やはり、手早く、確実に出来る方は、頼りにされるし、評価が高くなるのです。
逆に早くても、パットがズレていたり、尿漏れが頻繁にあると、はっきり本人には言えないので、陰口を言われることになります。
②厳しい指導
私も経験がありますが、同じような経験をされている方も、多くおられ、離職の原因の一つになっています。
全くの未経験で入職して、3か月程した時、私も「辞めたい」と思ったことがありました。
それは、
- 「何で出来ないの?」
- 「説明したでしょ!」
- 「何度も同じことを言わせないでよ!」
と、注意ばかりされていたからでした。本当に未熟だったので「言われても仕方ない」と思えるのですが、「一生懸命やっているのに何で言われるんだ・・・」と悲しくなりました。
裏の背景:家庭環境が良くない人が多い
看護師や介護士の中に、離婚歴のある方は多いです。夜勤などで稼げるからと言われています。私の職場でも、親と同居し育児を助けてもらいながら、働いているシングルマザーは多かったです。
そういった家庭環境の方は、金銭的にも、精神的にも厳しい環境に置かれているため、なかなか介護スキルが上がらず、独り立ちできないような職員に、優しくゆるりと指導することは出来にくいように思われます。
出来ない職員の仕事は、出来る職員がカバーすることになります。負担が多くのしかかりますので、「早く出来るようになって欲しい」と思う気持ちが厳しい指導になってしまいます。ですが、これが、人手不足の元凶なのです。
せっかく入った職員を辞めさせるまで厳しくしてしまうのは、人手不足を加速させてしまうのです。
結局これの繰り返しで、人手不足➡職場環境悪化➡入職➡指導不足➡離職
という負の連鎖。残念でなりません。
裏の背景:低賃金・休日が少ないなど待遇面が悪い
これは、介護業界全体なのですが、仕事が大変な割に、お給料が少なかったり、休みが取れなかったり、待遇面が良くありません。そういった不満は、人の気持ちまで変えてしまいます。
私の働いた事のある施設がそうだったのですが、常に、経営者側に対する不平を職員同士で、話し合っている職場がありました。
休憩時間やシーツ交換など、複数で組む場合、不満ばかり口にするのです。確かに、タイムカードはきっちり定時に押させ、サービス残業をさせるような昔ながらの経営をしていたところでした。
「悪口を言う人」は、いつでも眉間にしわを寄せているので、表情が硬く、笑顔はありません。そこまで嫌なら、転職すればいいのに・・・と思うほどでした。
とにかく、「待遇の悪さ」は、人間関係も悪くするんだなと思った出来事でした。
対処法
①看護師や資格保有者との対立の対処法
看護師との場合
その原因は、
- 看護職が介護職を下に見ている
- 介護職が看護職に劣等感を抱いている
ことにほかなりません。
というのは、看護職は、資格を得るまでに、「医学的根拠」「科学的根拠」を徹底的に学んできたため、介護士にありがちな「思った」や「見た目」「予測」「何となく」の言動や行動には、厳しいからです。
看護職側からよく言われていたことは、「胃ろうや点滴のチューブの位置」「体位変換」です。位置を間違えると、褥瘡や液漏れの原因になってしまいます。ご利用者様に、正しいケアが出来なくなってしまうのです。
これには、介護側が、「医療知識を学び、しっかり対応する」しかありません。
そのためには、問題点を挙げ、介護士全員が情報共有し同じように対応することを徹底させることです。その積み重ねで、看護職側から信頼を得て、上下関係が薄れていくようになっていきます。
資格保有者と無資格者
これは、
- 仕事をこなせるように努力する
ことで、解決されていきます。
とにかく、無資格であろうと、しっかりしたケアが出来れば相手に臆することなく反論できます。例え出来なくても、頑張っている姿を見せて下さい。そうすれば、例え遅くても、努力を認めてもらえるようになります。
それに加え、
- 常に笑顔
- 丁寧な言葉遣い
は、今すぐ行えて、あなた自身を助けるものになります。
いくら頑張っても、直ぐに覚えたり、上手になったり出来ないこともあります。ですが、何か失敗した時に、「笑顔」と「丁寧な言葉遣い」があなたを助けてくれますので、身に付けてケアにあたって下さい。
また、あなたが「資格」を取れる時期であるなら、是非取って見て下さい。
参考になる記事はこちらです
②悪口への対処法
「夫」「子供」「嫁姑問題」「お金」など、解決出来ず、大きなストレスになることがあります。あなたを大した理由もないのに、厳しく叱るのは、そういった個人的な不満を言いやすいあなたにぶつけているだけかもしれません。あるいは、もしかしたら、あなたの恵まれた環境をねたんでいるのかもしれません。相性が悪いのです。
- まず、周りの職員から情報を手に入れます。あなたが特定の職員から悪口を言われる原因を聞いてみます。
- 原因を知り解決出来ることであれば、解決します。
- 「いつも新人に対してはそういう態度をとる」ということであれば、あなたが「新人」の時期から外れるのを待ちます。「時間」が解決してくれます。
- 何もなければ、「相性が悪い」のです
相性が悪い場合、次の対処法をお試しください。
誰とでも、そこそこ上手くいくコツ
人は、一人では生きることが出来ません。どこに行っても、自分と合わない相性の悪い人はいます。そこで、合わないからと言って気にすることはないのです。
相性の悪い人との付き合いには、コツがあります。良くも悪くも深く関わらないことです。
あなたが、ステキすぎても、ダメすぎてもインパクトは大きくなってしまいます。インパクトが大きくなっていい時は、仕事が出来るようになった時でいいのです。それまでは、人と距離を置いて、ターゲットにならないようにする事が1番です。
- 相手の話しは否定せず共感する(共感するふりでも良い)
- 適度に一人になる(少しでいいので休憩時も一人になれる時間を作り自分を取り戻すようにする)
- うわさ話には参加しない(知らない間に面倒なことに巻き込まれてしまうから)
- 個人的な話しは、相手の話に合わせる程度にする(深い付き合いになることを防げる)
- 持ち物を地味なものにする(目立つと妬まれます)
③教育不足への対処法
あなたが頑張っても「教えてもらえない」事が原因であるなら、一人で解決することは難しいですね。
これは粘り強く、教えてくれる人に教えてもらうのが1番です。さすがに、全員早く帰ってしまうなんてことはないはずです。
意外と1番あなたに厳しい人が、しっかり教えてくれる場合もありますので、諦めず探して見て下さい。
一人で頑張らず、周りに弱みを見せて、「教えてもらう」態勢でいる方が、迎え入れてもらえたりするものです。
また、オムツ交換や体位変換は、YouTube動画がアップされたりしていますので、参考にして見て下さい。
まとめ
「人間関係の悩み」の対処法いかがでしたか?
介護業界に入った最初の頃は、その人間関係に驚いたものでした。
自分が苦労した部分、例えば、「なかなか早く出来ない」とか、「教えてもらえなかった」ということで、新人職員が悩まないように、自分が中堅職員になって発言権を持てるようになってからは、マニュアルを作ったり、業務自体を減らしたりすることで、改善されていったように思います。
今回対処法を紹介しましたが、中には、労働基準法に違反している、ブラックな施設もあります。パワハラまがいな職場や、独自の職場ルールで、悩む場合もあります。
そういった所で働くのは、あなたにとって、全くよいことはありません。
こちらも参考にして見て下さい
私自身、「労働基準法」を詳しく勉強したことがなく、「ブラック」と気付かずに働いていました。コンプライアンスという言葉も知りませんでした。
そして、介護職にありがちな、「自分がいないとご利用者様が困る」という使命感を強く抱き、働き続けました。
そして、自分の生活が「仕事ばかり」になり、「もうこの仕事を続けたくない」と、思うようにまでなってしまったのでした。
今思えば、施設自体は、しっかり、労働基準法を守っていました。
私の上司の意識が、コンプライアンスについて、意識が低すぎていたのです。そして、仕事漬けに、耐えきれず、退職。
その状態を放置していた施設側にも責任はあるのかと思います。勤怠を管理していれば分かるはずですから。
あなたが、現在「辞めたい」と思っていたのは、あなた自身の責任ではなく、あなたの働く環境のせいなのではないでしょうか?
「ブラック施設」で働き続けるのは、「時間のムダ」です。
あなたが、いくら有能な介護士であって、管理職になって、意見を言える立場になっても、結局は、経営者側が変わらないのであれば、現状は、変わりません。
ですので、私は、辞めたのです。
そして、一度介護職を離れましたが、再び働くことを選んだのは、「ブラック」な働き方ををしないと、決意したからです。
あなたも、是非、自分の身体を壊さない為にも、時間を会社に理不尽に取り上げられない為にも、転職を考えて見て下さい。
キャリアプランを立てる時に、どうしたらよいか、悩んで方向性見出すことが出来なかったり、正解が分からなくなってしまうことがあります。そういったときには、一人で迷わないで相談することも大切です。
私も1度介護職を辞めて、もう別の業種で働こうとしていました。でも、今は「派遣」で介護職に就いています。
そうすることができたのは、転職エージェントを利用したからです。
自分では思いつかなかった、「派遣として働く」ことを教えて下さり、その他にも、私の悩みに寄り添い、解決するための、提案やアドバイスを頂きました。
ですので、困っているのであれば、あなたにも、利用して頂きたいと思います。
また、
自分の作ったビジョンが間違っていないか知りたい時、
キャリアプランを具体的にプランを描けなくなった時には、
転職エージェントを利用してみることを、おすすめします。
情報収集だけでも、登録可能です。
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悩みを解決して笑顔の多い明るい毎日を送れるようになりますように。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
この記事が「役に立ったよ!」と思われましたら、イイね!の「ランキングの応援」をお願
また、介護の仕事でお悩みがありましたら、お気軽にメールして下さい。悩みは、一人で抱え込むと大きくなってしまうことがあります。お気軽にご連絡ください。もちろん無料です。お待ちしています。
私は、ユニット型特別養護老人ホーム・デイサービス・訪問介護ヘルパ-の仕事をして、10年近く、介護職として、携わっていました。
ですが、激務のあまり、1度介護業界から離れることに。
その後「自分に合った働き方」を見つけ、「仕事に振り回される事なく」なおかつ、「自分や家族との時間」も手に入れ、充実した生活を送っています。
もしも、あなたが仕事をに振り回され、「もう介護の仕事はしたくない」と思っておられるようであれば、まずは、私のブログを読んで下さい。実は悩みは解決出来るのです。
あなたにとって、大切なこと、大切なものは何ですか?もしも、苦しい日が続いているのであれば、1度リセットされることをおすすめします。
なぜなら、たった1度の人生です。毎日、笑顔でいられることが大切です。自分の生活や働き方を見直してみてはいかがでしょうか?
知らないだけで、意外といろいろな、方法があるものです!
あなたにも、私のように、働きやすい職場を自分で選ぶ方法を知って、自分の時間・家族との時間を犠牲にせず、笑顔が多く、後悔のない人生を送って欲しいと願っています。