今回は、2回目の職場のデイサービスでのお話しをさせて頂きます。
こちらでは、3年間お世話になり、介護士としての考え方、施設の考え方などいろいろと学ばせて頂きましたし、たくさんの方と関り社会と言うものも学んだ気がします。そして、この間に、「介護福祉士」の資格も取り1番充実していました。
デイサービスの仕事に興味のある方には、お役に立てると内容ですので、最後までお読みください。
正社員として、デイサービスで働く
ハローワークの求人
リーマンショックで夫の収入が激減したこともあり、「正社員」で働くことに決めました。これは、私にとっては、結構大きな事件でした。結婚する前に働いてからは十数年ぶりの「正社員」だったからです。
「夫の扶養から外れる」事は初めてです。
ちょうど子供達も自分の事は自分で出来る年齢になりましたし、私も前回の施設を1年で退職するという、汚名を挽回するために、ものすごい勢いで、決断しました。失敗の元だったんですけどね(笑)
新聞の折り込みチラシで失敗した私は(私に原因があったけど)、ハローワークで仕事を探しました。その時は、ちょうど「派遣切り」が話題になっていた頃です。迷わず、ハローワークへ。
介護職で正社員となると、たいがい、施設の夜勤がつきものです。ですが、私は、夜勤が出来ないため、なかなか見つかりませんでした。
ですがそこで、「地元の老舗の施設」での求人があったのです。
「やっと見つけた!」と言うことと、「昔からある施設で、地元では有名な手広く経営している施設」ということが重なり、ママ友や近所の方に、実際の「口コミ」を聞くこともなく、夫と相談しただけで、決定してしまいました。
雇用条件も、ボーナスも基本給の4.2か月分もありましたし、夜勤は無いし、自家用車での通勤でしたが、全額支給でしたし、特に問題はありませんでした。
仕事内容
前回の、施設での反省もあり、正社員と言うこともあり、私は、積極的に、「自分から教えて頂く気持ち」を前面に出して、働くことにしました。
また、私より1か月早く入職した、「同期」の存在もあり、不安な「正社員」だったにもかかわらず、心強くスタートすることが出来ました。
送迎から明日の準備まで
デイサービスの仕事は、
- 迎え(乗車・降車)
- 検温
- お茶出し
- カバン運び
- 手帳、薬の確認
- 入浴、更衣介助
- 整容の見守り
- 昼食介助
- 口腔ケア
- トイレ介助
- レクリエーションの司会
- おやつ
- 記録(PC入力)
- 手帳の収納
- カバン運び
- 送り(乗車・降車)
- 洗濯、洗濯干し
- 明日の座席作り
- 明日のご利用者様の名簿確認
- お風呂、更衣室、フロア・トイレの掃除
です。
いつも急いでいる
仕事の量を、見て頂ければ分かると思いますが、とにかく、忙しい。
時間内に、ご利用者様の入浴、食事、服薬、トイレ、更衣、口腔ケア、レクリエーション、おやつ、送迎を、終わらせることが、仕事。
でも、本来の仕事は、ご利用者様の健康確認、いつもと違う様子はないかなど精神面の変化、見てわかるものから、内面まで見るのが仕事のはずです。
いつもトライアスロンみたいに、常に動き回るって、どうなのか。。。
でも、新人の頃はそんなことに疑問を持つ事なく、とにかく最初は、
- ご利用者様の顔と名前を一致させること
- しっかり家を覚え、迎えに行って送り届けること
ことからスタート。
しっかりと教えてもらえない
今度は、自分から教えて欲しいと言っても、なかなか教えて頂けないことが、大きな問題でした。というのも、「教わりたくても教われない」時間がないのです。
一応新人教育システムのようなものはありましたが、上の①から⑳までの事が時間内に終わらないんです(笑)完全に人手不足なんです。
なのに、とにかく仕事が終わるまで帰れないので、仕事をするのですが、終わるころにはとっくに就業時間外。先輩と言っても、自分より若くて、子供さんがまだ学童保育に行っているような家庭環境です。「申し訳ない」気持ちになり、教えて頂けませんでした。
なので、結局、同期同士で教え合うのですが、2人とも同じくらいの年齢ですし、その日の「振り返り」と言った感じ。あとは、結局、出来ないので、怒られるという、負の連鎖。
ですが、それが社風のようでした(笑)
「失敗しながら覚える」という昭和的で、体育会系的。でも、30代の職員もそれに慣れていて、覚えられなくても「はじめは仕方ない」というスタンスでした。
でも、ご利用者様からすると、「知っていて当然でしょ!!!」と新人スタッフにも、怒鳴る方はいらっしゃいました。
そのような、私は同期がいたので頑張れましたが、それがこの施設の教育方法でしたので、私の後から入った職員は、なかなか定着せず、辞めていく職員も多かったです。
時間外手当がもらえない
人手不足で、入っても長続きしないのには、「しっかりした、教育がされない」ということもありますが、もう一つは、「時間外手当がもらえない」ことです。つまり、サービス残業なのです。
仕事が多いわりに、スタッフの人数が少ないので、残業になるのは当然です。ですが、それも社風なのか、当たり前のように、みんな従っていました。
新人であれば、自分もしっかり出来ていないので、「仕方ない」と思えますが、長年働いている方も同様に残業されているので、「続けられていて。。。凄い!」としか思えませんでした。
パソコンスキルが上がった
このデイサービスでは、毎月1枚その月の予定表を書いたお手紙をお渡ししていました。これも職員が順番で、いつもの仕事が終わってから行うのですが、これは、非常に勉強になりました。今の私の土台にもなっています。20代の独身の職員の方に、何から何まで教わりました。
Excelを使って、お手紙を作るのですが、文字を装飾したり、デジカメとパソコンを繋いで写真を送信したり。
自宅では、年賀状を作ることくらいしか、やっていませんでしたが、ここでみっちり作業したおかげで、上手に出来るようになりました。
もちろん、「仕事」だからやったのですし、帰る時間が遅くなって家事や育児に問題が出ないわけではありませんでした。でも、PCスキルが上がったおかげで、2つの発見がありました。
- 残業と言う「犠牲」を払って行うと周りの人が、認めてくれる
- 介助が不得手でも、それ以外のスキルでカバー出来る
ということです。どういうことかと言いますと、「分からないながらも、若い方から教わる姿勢」を示すことで、周りの方が「認めてくれる」「仲間として受け入れてもらえる」と言う事です。
また、私は不器用で入浴介助でキビキビ動くことがなかなか身に付かなかったのですが、「PCが出来ること」や、「遅くまで手伝っってくれる」ことが、その他の不得意なことをカバーしてくれることを、学びました。
本来、サービス残業はダメな事ですけど。
多職種の方と出会えた
また、施設での全体研修や委員会などで、他の部署のかたと知り合うことが出来て、視野が広がりました。
自分と同年代の女性が、管理職だったりすると、「もっと頑張らなくてはいけない」と思ったり、私の所属していたデイサービスの男性は、上司の介護福祉士一人とドライバーさんしかいなかったのですが、ほかの施設では、たくさん男性も働いていましたので、夫以外の方と話すことがなかった私には、新鮮でした。
介護職のちょっとなよっとした感じの、男性を見て、ほっこりさせられたりしていました。
介護福祉士の資格取得
最初ヘルパー2級しか知らなかったのですが、働いていくうちに
「これって、勉強しましたよね!!」と、若い職員に指摘を受けることもありました。
実際、ヘルパー2級では勉強していない内容でしたが、それ以上に質の高い支援の出来るようになるには、もっと勉強が必要な事を知りました。社内で研修もありましたが、不十分でした。
「介護福祉士の資格を取れば、手当てがもらえるし、勉強になっていいよ」と周りの先輩職員に教えて頂き、勉強することにしました。
これは、本当に取って良かったです。
この資格を取る時に「介護は助けることが介護ではなく、自分で出来ることはやって頂くことが本来の介護」という「自立支援」について、学びました。ヘルパー2級のままだったら、」知り得なかったことです。
また、この資格を取ったときに、他の施設で働いている方と出会う機会がありました。自分よりも年齢が高い方がおられ、
「この業界は、年齢層の幅が広く、可能な限り、何歳になっても働くことが出来る」のだと知り得ました。人は、「いつまでも必要とされていたいもの」です。可能な限り、自分のそれまでの経験を生かせる、この仕事はありがたいと思います。
転職?異動?
きっかけ
介護福祉士になったころの私は、ベテランと言われていましたし、新入職の方を教育できる立場になっていました。
ですが、
- サービス残業
- 目まぐるしく忙しい人手不足
と言う部分は、私が入職したころと変わりはありませんでした。
新しく入職しても、小さい家庭のお子様がいて、残業が出来なかったり、サービス残業は出来ないと言って辞めた方もいます。
そして、仕事を覚えても、いつまでも「楽にならない」「有休どころか、GWも仕事」と言う状況。
当時の上司は、施設長と意思疎通がはかれておらず、現状の「人手不足」を施設側に把握してもらえていない状況でした。上司は「業務改善」「業務改善」としか、言いません。
ですが、圧倒的に「人手不足」なのに、改善が進むわけありません。それに、1番辛いと思ったことは、
「ご利用者様と話す時間もない」ということ。
一人暮らしの方にとって、デイサービスでの人との会話は、重要です。
「オレオレ詐欺にあっていないか」「食事はしっかり摂れているか」など職員が会話を通じて発見、出来るのです。
一人暮らしでなくても、家族が息子さんだけで、食事提供が不十分で、貧血を起こすまでになってしまう方もおられました。
また、入浴介助は、「作業」になっていて、湯船から早く出てもらうように、上手に誘導が出来る職員=優秀な職員として、評価されたりもしていました。
ご利用者様は、お金を払って入浴しに来るのに、それが出来ないことに、心が痛んでいました。
自立支援どころか、「こちらの都合で、自分で着られる服も、着せてあげてしまう」そんな毎日に、嫌気がさし、転職を考えるまでになっていました。
在宅介護部へ異動
ですが、そんな時に訪問介護をしている方と会うことがありました。
私は、研修の時に行った時のマイナスのイメージしかない、「訪問介護」に全く興味がありませんでした。というより、存在すら忘れていました。訪問介護は、「ヘルパーさんが、片手間に行うもの」という認識があり、正社員の自分が出来るものだと思っていなかったのです。
ですが、「訪問介護=在宅介護」では、個人の意思を尊重した支援をできる事を知り、介護が作業になってしまう現状から、離れるため転職を考えていましたが、「訪問介護」のある部門へ異動することに決めました。
転職を選んだ私は、この後、3年間訪問介護員として支援を行うことになります。
今回は、ここまでです。続きは「訪問介護」編でお読みください。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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また、介護の仕事でお悩みがありましたら、一人で抱え込むと大きくなってしまうことがありますので、お気軽にご相談ください。もちろん無料です。お待ちしています!
私は、ユニット型特別養護老人ホーム・デイサービス・訪問介護ヘルパ-の仕事をして、10年近く、介護職として、携わっていました。
ですが、激務のあまり、1度介護業界から離れることに。
その後「自分に合った働き方」を見つけ、「仕事に振り回される事なく」なおかつ、「自分や家族との時間」も手に入れ、充実した生活を送っています。
もしも、あなたが仕事をに振り回され、「もう介護の仕事はしたくない」と思っておられるようであれば、まずは、私のブログを読んで下さい。実は悩みは解決出来るのです。
あなたにとって、大切なこと、大切なものは何ですか?もしも、苦しい日が続いているのであれば、1度リセットされることをおすすめします。
なぜなら、たった1度の人生です。毎日、笑顔でいられることが大切です。自分の生活や働き方を見直してみてはいかがでしょうか?
知らないだけで、意外といろいろな、方法があるものです!
あなたにも、私のように、働きやすい職場を自分で選ぶ方法を知って、自分の時間・家族との時間を犠牲にせず、笑顔が多く、後悔のない人生を送って欲しいと願っています。